旅行エッセイといいますと、我が国では男児の定番は開高健、女性のそれは、そんなものあったんかいな?
旅の目的などというものは年とともに変化するのが普通で、変わらない人はどうかしているのでござります。そのどうかしている者の中にわたくしも入っているのでありまするが、30年来、遺跡と美術館巡り。
もう、これに血道を挙げすぎて、食文化や写真撮影などに凝り出したのはここ10年間のことであります。それはともかく、旅のエッセイにはホンマかいなと思うことが少なからず書かれている。だいたい作家、エッセイストなどが書いた紀行文、エッセイなどロクなものがない。
想像力、表現力、おまけにエネルギーまで有り余っている人種ゆえ、つまらないことを面白おかしく作ってしまう。その種の才能の長けた連中の作り話は読んで面白くても信用してはなりませぬ。
いくら海外といっても、美男美女がそこかしこにワンサカいるものでもなし、うまい料理が安く提供されるわけのものでもありません。
ホテルも経営形態や従業員が変われば、サービスも様変わりいたします。
サービスどころか、ホントに同じホテルなの?と首をかしげたくなるような事もござります。
ところで、ミッシュランの赤本の星の数、あれをいまだに信奉しておられるファンも多いかと思いますが、確かに店の雰囲気と皿の出来は星の数に比例して豪華になります。しかし、すべてはそこまで。味は別の話でござります。
うまい、安い、雰囲気もいい、そんなお店のスペシャル版をその内こしらえたいと思っております。
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